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考古学講座(前期:第3回)を開催しました

7月14日(土)に、第3回目の考古学講座を開催しました。
今回の考古学講座では、「北海道・北東北の縄文遺跡群と世界遺産vol.2」をテーマとし、世界遺産を目指す縄文遺跡群の価値や、構成資産について紹介しています。

第3回の講師に文化庁記念物課文化財調査官の鈴木地平先生をお招きしました。「OUVはどこにある? -世界遺産をめぐる最近の動向-」をテーマに、これまで手がけられた世界遺産登録の最前線についてお話しをいただきました。
OUVは「Outstanding Universal Value」の略語で「顕著な普遍的価値」という意味です。人類にとって貴重な価値があることを認められることで、世界遺産に登録されることになります。
ご講演では、世界遺産へ近年登録された「長崎と天草の潜伏キリシタン関連資産」や「「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群」などの登録に至るまでの取り組みやOUVの表現の仕方などについて詳しくご紹介され、世界遺産登録を目指す私たちにとって、とても参考となる講演会となりました。

前期の考古学講座はこれで終了です。たくさんのご参加ありがとうございました。
12月スタートの後期考古学講座をお楽しみに!

また、8月25日(土)には(公財)北海道埋蔵文化財センター常務理事兼第1調査部長の長沼孝先生をお迎えして、現在開催中の特別展「海をわたる縄文人~津軽海峡文化圏の縄文~」にちなんだ講演会がありますので、そちらもぜひご参加ください!