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是川縄文館考古学講座(後期:第3回)を開催しました!

2月3日(土)に、第3回考古学講座を開催しました。

講師には、北海道埋蔵文化財センターの阿部明義先生をお招きしました。「ある赤塗り土器の旅-北海道と北東北の交流-」というご演題で、ご専門である縄文時代後期の土器からみる縄文人の交流について、ご自身で東日本各地の土器を実見して得られた知見を元にお話しいただきました。
この時期、北海道と東北では共通して赤く塗られた土器がみられるようになります。この土器は、形状や文様の特徴から、東北地方で作られたと考えられること、当時漆は北海道でも少量が採れたと考えられるものの、東北地方で漆が塗られたものが北海道へ運ばれていたのではないかと考えられることなどをお話しいただきました。

今回の考古学講座を通して、渡ることが難しい津軽海峡を越えて、縄文人が行き交い、北海道と東北北部で文化が共有されていたことや、北海道にはさまざまなモノが海を越えて運ばれていたことがわかりました。今回取り上げたテーマは、今年7月から開催予定の特別展でご紹介する予定です。
考古学講座は、5月から縄文遺跡群と世界遺産登録をテーマに開催する予定となっています。お楽しみに!

講師の阿部明義先生
講師の