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平成24年度前期第2回考古学講座が行われました。

第2回考古学講座が行われました。-thumb-300x225-1926月9日に是川縄文館考古学講座の第2回目を開催しました。

第2回考古学講座の講師は、郡山女子大学准教授の會田容弘先生です。ご講演は、「石器・骨角器からみる縄文人の狩猟」と題し、縄文人の石器・骨角器をめぐる材料獲得から製作、そして狩猟・漁撈への使用について、これまでの研究成果をもとにお話をいただきました。

縄文人の狩猟・漁撈については、遺構としては陸では落とし穴、川では魞(えり)といった動物を追い立てて捕まえる施設などが発見されていますが、道具では石鏃などの石器、ヤスなどの骨角器など狩猟具がみつかっている一方で、具体的にどのような操作をして使っていたかはっきりとわかっていないことが現状です。

講演では、貝塚遺跡から出土した石器が刺さった動物骨などを事例に、狩猟具・漁撈具がどのように使われたのかお話しいただきました。また先生はこれまで、フランスの旧石器研究で大きな影響を与えた、「動作連鎖(人による動作の連続・組み合わせ方のしくみに、人間の特徴が表れること)」の理論を応用し、石器・骨角器の製作技術について研究を進められており、その成果を力説していただきました。

次回は、2012年6月23日(土)14:00~、南山大学の長田友也先生をお迎えし、「まつりの道具」という演題のもとお話しいただく予定です。開始時間が14:00からとなっていますので、ご注意ください。次回もお聞きのがしのないよう、ぜひお越しください。