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平成25年度考古学講座(後期第4回)を開催しました!

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3月22日(土)に考古学講座を開催しました。この講座は、平成26年3月までを後期日程として、「考古学研究・人類学研究最前線!」をテーマとした講演会を実施しています。今回はその4回目です。

4回目の講師は、当館の小林和彦館長(3月22日時点)です。「動物と環境と人びとのくらし」の演題のもと、先史時代の動物の骨からわかる縄文人の生業の様子を中心に講演されました。

八戸地域をはじめとする青森県太平洋側の地域には、多くの縄文時代の貝塚がみつかっています。貝塚は、当時の縄文人が食べたさまざまな動物や貝類などの残りかすが捨てられた場所で、たくさんの骨や貝などがみつかります。こうした動物骨や貝などの種類を調べ、数量を集計することで、縄文人が何を食べていたのかを知ることができます。小林館長は、こうした貝塚からみつかる動物骨の種類同定を多数手がけ、これまで縄文人の生業に関する研究成果を蓄積しています。

講演では、日本考古学における動物骨研究の歴史を詳しく解説されるとともに、これまでの研究成果にもとづいて、環境の視点もふまえながら八戸地域を中心とする縄文人のくらしの様子について紹介していただきました。

今年度の考古学講座は今回で終了です。たくさんのご聴講、誠にありがとうございました。

平成26年度の考古学講座は、5月17日(土)から開催の予定です。詳細は今後、当HPや広報はちのへなどで告知しますので、ぜひご聴講ください!