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平成26年度是川縄文館考古学講座(前期第2回)を開催しました!

H26-1archaeologicallecture2-thumb-400x300-4496月21日(土)に平成26年度2回目の考古学講座を開催しました。今回の考古学講座は、平成26年5月~7月を前期日程として、3回にわたり、「北方民族の世界」をテーマとした講演会を実施しています。

また、本講座は、8月開催予定の特別展「トーテムポールの人びと – 漁労・狩猟採集民のくらし – 」にちなんだ内容となっており、特別展のプレイベントでもあります。

今回の講師は、放送大学客員教授のスチュアート ヘンリ先生です。ご講演は、「北アメリカ18000年(?)歴史物語 – 文化人類学者が語る考古学」と題し、文化人類学と考古学との相互関係とともに、北アメリカをめぐる人類の歴史について、詳しくお話しをいただきました。

北アメリカへの人類の渡来については、従来の11,500年前に無氷回廊ルートで渡来した説と、ご演題にある18,000年頃に北米西沿岸ルートで渡来した説とが紹介され、11,500年前説の問題点と、とくに近年有望視される18,000年前頃とする説の展望について解説されました。また、先生が研究のフィールドとされる、極北地帯のイヌイットなど先住民の生態や人類の移動についてもお話しいただき、参加者はとても関心をもって聴講されていました。

次回は、平成26年7月12日(土)14:00からです。講師に、東京大学大学院人文社会系研究科教授の佐藤宏之先生をお迎えします。「クイーン・シャーロット諸島の民族考古学的調査 – 北米北西海岸ハイダ族の世界と環境 -」という演題のもと、ご講演をいただく予定です。次回が前期日程最終日となっていますので、ぜひお聞き逃しのないようご参加ください!