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考古学講座(後期第1回)を開催しました!

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12月5日(土)に総合地球環境学研究所教授・カリフォルニア大学バークレー校教授である羽生淳子先生をお招きして、考古学講座(後期第1回)を開催しました!

今年度の考古学講座は12月〜2月までを後期日程とし、3回の講演会を開催します。後期日程では、「考古学・人類学研究の最前線Ⅱ」と題して、各分野の最前線で活躍中の研究者を講師にお招きします。各回とも、異なるアプローチから縄文文化についてお話いただく予定となっております。

第1回の講師である羽生先生は、「食の多様性と縄文考古学」と題して、縄文文化の生業を中心にお話いただきました。現在進めておられる研究プロジェクトでは、「生業の特化は短期的には人口増加を可能にする。しかし、生業の特化により食の多様性が失われると、長期的には人口減少の要因となる」という仮説にもとづいて、文化変化のメカニズム解明に取り組んでおられます。

三内丸山遺跡の分析結果からは、木の実など植物食への依存が強まる時期に続いて、集落の規模が縮小し、人口が減少したということが分かってきつつあるようです。

食の多様性は、縄文時代に限らず、現代に生きる私たちにとっても重要な問題であり、示唆に富んだ講座となりました。

 

次回の考古学講座は、平成28年1月16日(土)14時から、東京大学大学院特任助教である國木田大先生をお招きします。演題は「土器の発明と縄文クッキーを科学分析で探る」となっています。ぜひご参加ください!