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考古学講座(後期②)を開催しました

1月15日(土)に考古学講座を開催しました。12月から3回にわたって開催する本講座は、縄文時代の植物利用について、最新研究の成果を通して学ぶ内容となっています。

今回は、金沢大学古代文明・文化資源学研究センター考古科学部門、特任准教授の佐々木由香先生をお招きし、「かごや縄などの編組製品からみる縄文時代の植物利用について」と題してお話しいただきました。

ご講演では、縄文時代の遺跡から出土した編組製品の分析結果をもとに、当時の編組技術や地域ごとの素材選びについて主にご解説いただきました。先生のお話によれば、縄文人は身近に入手できる、技法に適した植物を製品の素材として利用しており、より良い素材を入手するため、生育環境を管理していたようです。また編組の技法は実に多様で、少なくとも8,000年前の時点で、現代に残るかごの編み方の全てが生み出されていたとのことです。土器や石器とは異なり、現代でも利用される身近な編組製品のお話ということで、質問もたくさん寄せられました。

次回は2月12日(土)の予定となっておりましたが、臨時休館のため延期させていただきます。日程が決まりましたらホームページでお知らせいたします。