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企画展イベント一日考古学者体験を開催しました!

体験風景-thumb-400x267-5084月25日(土)~6月21日(土)まで開催している春季企画展「掘りdayはちのへ-平成26年度発掘資料展-」のイベントとして、5月2日に「一日考古学者体験」を実施しました。
今回の体験は、一王寺(1)遺跡から出土した縄文時代前期の貝塚の土を水洗いして、土の中に入っている動物の骨や貝・土器を選別し、骨や貝の種類を同定する、というものです。遺跡から出土する動物の骨や貝を専門に研究している杉山陽亮学芸員(八戸市教育委員会社会教育課)を講師にむかえ、午前・午後の2回実施しました。定員を上回るたくさんのお申し込み・お問合せを頂き、ありがとうございました。
貝塚の土をふるいにとり、水の中でゆっくり動かしていくと、土が洗われて骨や貝が見えてきます。今回は、細かさの違う2つのふるいを使い、選別したものの大きさと量を見比べます。水洗いのあとは、ピンセットで細かい骨や貝などを仕分けしていきます。仕分けは、あらかじめ種類ごとに分けておいた見本と見比べながら、動物や魚・貝の種類を分けます。分けた中には、タイやサバの骨、シカやイノシシの骨、ウニの殻やトゲなどがありました。 貝や骨がみえてくると、あちこちから驚きの声があがっていました。また、参加者の方がたは、細かい骨を集中して選び出し、見本とじっくり見比べていました。
貝塚で出土する骨や貝は、縄文時代の人びとが食べて捨てたものですが、当時の環境や食生活などを伝えてくれる、貴重な資料です。縄文人の豊かな食生活の一端を感じていただけるよう、これからも出土資料の整理を進めていきます。
今回分類していただいた成果は、5月15日頃より企画展示室で展示する予定です。