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考古学講座(後期②)を開催しました

1月18日(土)考古学講座を開催しました。12月から3回にわたって開催する本講座は世界遺産登録をめざす北海道・北東北の縄文遺跡群と、史跡の保存や整備活用について学ぶ内容となっています。

第2回目は、函館市教育委員会世界遺産登録推進室の福田裕二先生をお招きし、「縄文時代中期における大船遺跡と道南地域の遺跡」という演題でお話しいただきました。

大船遺跡は、およそ4,500~5,500年前の縄文時代前期の終わり頃から中期の終わり頃にかけて営まれ、100棟以上もの竪穴建物跡がみつかった大集落です。建物跡は楕円形や卵形などさまざまな形や大きさがあり、それぞれの建物跡からみつかった土器を年代ごとにみると、長い時間をかけて形が 徐々に楕円形から卵形に変化しているようすがわかったとのことです。

また、福田先生は道南地域の縄文遺跡について深く研究されております。道南地域は、構成資産の大船遺跡や垣ノ島遺跡をはじめ、沿岸部に多く遺跡が分布しており、海にも適応した生活をしていたということが調査・研究でわかってきているとのことです。津軽海峡をこえて、本州の文化の影響を受けつつ、その地域にあった文化が育まれていたとのことでした。

次回は2月8日(土)の開催です。山梨県の北杜市教育委員会から佐野隆先生をお招きし、史跡梅之木遺跡の整備と活用についてご講演いただきます。ぜひご参加ください!