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考古学講座(後期③)を開催しました

2月8日(土)に考古学講座を開催しました。12月から3回にわたって開催した本講座は、世界遺産登録をめざす北海道・北東北の縄文遺跡群と、史跡の保存や整備活用について学ぶ内容となっています。

第3回目は、講師に山梨県の北杜市教育委員会の佐野隆先生をお招きし、「市民とつくる縄文ムラ 史跡梅之木遺跡の整備と活用」という演題でお話しいただきました。

梅之木遺跡は、今からおよそ5000年前の縄文時代中期の遺跡です。150棟以上の竪穴建物跡がみつかった大集落で、広場を囲むようにドーナツ状に建物がならんで建てられていました。平成26年に国史跡に指定され、遺跡の整備が行われており、北杜市内外から募ったボランティアと共に竪穴建物の復元などを行っています。石斧や木の道具、シカの角など、実際に縄文時代に使われていた道具と技術で竪穴建物を復元しており、当時の技術を学びながらつくるという点で、体験学習としての側面もあるとのことでした。
遺跡には、管理人として縄文人がくらしており、見学者の滞在時間が伸びるなど、おもしろい効果がみられます。

また、梅之木遺跡は日本遺産に認定されている「星降る中部高地の縄文世界」の構成文化財の一つでもあり、北杜市は観光業にも力を入れているとのことでした。佐野先生は、「自然」「気候」「歴史・文化」「食」という観光資源の4つの要素に地域の人がかかわることが重要であり、それが文化財保護の財源にもなると述べられました。

今回の講演をもちまして、今年度の考古学講座は終了となります。たくさんのご参加ありがとうございました。

来年度スタートの考古学講座もお楽しみに!