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4月の野焼きを実施しました

428日(水)天気は快晴,午前9時の気温16℃湿度29%の下で野焼きを実施しました。当日は,最初によく乾燥した薪を大量に運びました。野焼きで使う薪は,自然の風で乾燥できる独特な積み上げ方があります。そういう状態で1か月以上十分乾燥させた薪を使います。薪の乾燥状態が良いほど中心の温度上昇をコントロールでき易いので,このように薪の保管にも気を使います。
 今回は930分に点火して,1030分では約100℃,1130分では約140℃,1230分では約700℃という中心温度でした。粘土は560-570℃位で質的変化を起こし,水を加えても元の粘土に戻れなくなります。それで土器として使用するには,600℃以上で焼く必要があります。是川縄文館での野焼きは,毎回点火から3時間で約700℃まで温度を上げます。薪の乾燥状態・当日の気温湿度などで微妙に土器の出来上がりが変わります。「縄文人も野焼きでは苦労しただろう」と毎回しみじみ感じることができるのも野焼きの醍醐味です。(谷内)