
ボランティア学習会
DNAの持つ遺伝子の情報の研究や活用についての記事を目にするようになった。遺伝子疾患の診断や感染症の検査などの医療分野、食品や農業の分野、遺伝子組換え食品の安全性確認や、DNA鑑定など。また、「人類はどこで誕生し、どのように世界各地に広がったのか」、「日本人はどこから来たのか」という問いに対しても、DNAの研究が深く関わっているという。
7月11日に行われた「DNA研究でわかったこと」題してのボランティアの自主的な学習会はその問いに疑問に寄り添った内容であった。まず、冒頭で青森県の東通村に数万年万前のライオンの化石が発見されたという新聞記事の紹介から始まり、そしDNA・ゲノム・染色体・遺伝子について分かりやすく説明していただいた。
これまで祖先は縄文人と大陸から渡来した弥生人が混血したとする「二重構造モデル」が長く定説とされてきたが、遺跡から出土した人骨のゲノム解析から「現代日本人は大陸から渡ってきた3つの集団を祖先に持つ」という「三重構造モデル」について、DNAの分析による日本人の混血の状況など、科学的に分析した研究成果に触れながら人類の移動について具体的に学ぶことができた。
また都道府県別に縄文人、弥生人のいずれのDNAを受け継いでいるか、動物の起源について等々。
最後に、講演者大山氏本人の遺伝子検査についての結果にも触れ、ひとつひとつ謎を解いているようで、あっという間に時間が過ぎてしまったように思う。スライドも工夫がこなされ、久々に充実した講演にであったようで、心地よい清涼感を感じた。是非機会があれば第二弾を期待したい。
今も複数の古代人のゲノムが解析の研究が進められていると聞く。今後さらに研究が進み、より詳細な解析から日本人の集団の成り立ちがよりさらに鮮明に解明できることを願いたい。(濱中)
